【読書検討向け】東野圭吾「私が彼を殺した」あらすじ&感想 犯人は誰?どんでん返しの行く末を推理しよう!

読書

はじめまして、アラサー女の雪だるまです。

この記事では、何か本を読みたいけど何を読もうかな?と考えている方に向けて、推理小説「私が彼を殺した」を紹介していきます。

読みたくなるようなおすすめ要素を盛り込んでお伝えしますので、面白そうだなと思ったらぜひ読んでみてください!

雪だるま
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まだ読んでない人に、東野圭吾作品の面白さを知ってもらいたいよ!

「私が彼を殺した」はこんな方におすすめです。

・推理小説・ミステリーが好きな方
・推理するのが好きな方
・昼ドラが好きな方
・ドラマ「新参者」が好きな方

本書に登場する人間関係は愛憎ドロドロ系なので、昼ドラが好きな方も楽しめるかな、と思います。

登場人物にそれぞれ利己的な思いがあり、それ故に事件の真相が複雑怪奇なものになってしまいます。

推理が好きな方にはワクワクする展開なので、ぜひ読んでもらいたいです。

作品を楽しむためのポイント

この物語を楽しむためのポイントは2つあります。

1つ目は、犯人が最後まで明記されていないことです。

そのため、読者が探偵となって犯人を推理しなければいけません。

本書には刑事・加賀恭一郎の言動によるヒントと、物語の様々なシーンを手掛かりに犯人を推理することができます。

自分の持てる洞察力をフルに使って謎が解けた時は、物凄い快感を得られます!

雪だるま
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アハ体験ができるよ!(笑)

犯人が分からないとモヤモヤする、という方は【推理編】東野圭吾「私が彼を殺した」ヒント、推理・解説、犯人特定まで!を見ていただければ大丈夫です。

本作は加賀恭一郎シリーズの第5作目です。

(しかし、本作は加賀さんの登場少なめです。)

本書のみ読んでもストーリーに支障はありませんが、第1作目から順に読むと加賀さんがどんな人物なのかを楽しめます。

ちなみに、加賀シリーズ第3作目「どちらかが彼女を殺した」も犯人を推理する小説になってるので、興味がある方はぜひこちらも読んでみてください。→【読書検討向け】東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」あらすじ&感想 犯人が書かれていない!?ヒントを手掛かりに推理しよう!

「どちらかが彼女を殺した」よりもさらに難易度が高くなっているのが、今回紹介する「私が彼を殺した」です。

難易度低めから攻略したい、という方は「どちらかが彼女を殺した」を先に読むことをおすすめします。

難易度の違いとして、こちらを参考にしてください。

シリーズ第3作目「どちらかが彼女を殺した」

・容疑者→2人
・物語の目線→1人の登場人物(推理者の視点)
・推理のヒント→刑事・加賀の言動と容疑者の行動

シリーズ第5作目「私が彼を殺した」

・容疑者→3人
・物語の目線→3人の登場人物(容疑者の視点)
・推理のヒント→刑事・加賀の言葉と各場面

容疑者が増えれば難易度は上がりますが、それだけではありません。

「どちらかが彼女を殺した」では犯人を推理している者の視点から物語が描かれていたことに対し、「私が彼を殺した」では容疑者である3人の視点から物語が描かれています。

なので、3人それぞれが都合の悪い部分において嘘をついたり、隠したり(省略されていたり)います。

そのため、推理が困難になってきます。

最後に推理のヒントも、見つけにくくて、グッと難易度が上がります。

「どちらかが彼女を殺した」では、容疑者の行動に気をつけていればヒントが見つけられますが、「私が彼を殺した」ではヒント自体を見つけることが困難です。

なので、推理をする上で洞察力や閃きが求められます。

推理が好きな方にはぜひ読んで挑戦してほしいです。

そして、本書を楽しむための2つ目のポイントは、真相を知れば知るほど、犯人が遠ざかるというカラクリです。

これは本書を読んだ人にしか分からない楽しみです。

どういうことだ?と気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

あらすじ

詩人・神林美和子の結婚式前日から物語は始まります。

美和子は引っ越しの荷作りを終えた後、兄・神林貴弘と共に結婚相手の穂高誠の自宅へ向かいます。

穂高誠は有名脚本家で二枚目な男性です。

しかし、女癖が悪く、全ての考え方が自己中心的という最悪な裏の顔を持っていました。

穂高の家には、穂高、美和子、貴弘に加え、穂高のマネージャー・駿河直之、美和子の担当編集者・雪笹香織が集まりました。

穂高の家のリビングで話していると、突如窓の外の庭に謎の女が現れます。

駿河は慌ててその女を家から追い立てました。

その女は浪岡準子といい、穂高の元恋人でした。

そして、美和子と穂高の結婚前夜、準子は穂高自宅の庭で服毒自殺を謀り、死亡しました。

しかし、事件はこれだけでは終わりませんでした。

結婚式当日、結婚式の真っ最中に新郎の穂高が死亡します。

死因は穂高の鼻炎薬とすり替えられた毒薬でした。

その毒は準子が自殺した際に用いられた毒と同様のものでした。

警察は穂高の死を殺人事件として調査していきます。

準子の自殺と関連付け、穂高は心中を謀った準子によって毒を仕掛けられ殺された、とまとめられ事件は解決しそうでした。

しかし、刑事・加賀恭一郎によって、事件は真相へと迫ります。

容疑者は3人。

実はこの容疑者3人は様々な入手ルートから準子が使った毒薬を所持していました。

所持していましたが、事件当日3人には鼻炎薬と毒薬をすり替える機会はほぼありませんでした。

最終的に毒薬にすり替えたのは誰なのか?

そして犯人は誰なのか?

真相へ近づけば近づくほど、3人の容疑は二転三転していきます。

犯人を導く手掛かりは毒薬の数と、ある物に残っていた容疑者達以外の指紋。

毒薬の数と事件の関係とは?
容疑者達以外の指紋と事件解決の関係とは?
容疑者3人の毒薬の入手ルートとは?
毒薬にすり替えたのはいつなのか?
誰が毒薬を仕掛け、誰が彼を殺したのか?

雪だるま
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複雑怪奇な難事件---!

あなたは事件の真相を知ることができるでしょうか?

その答えを知るためにも、ぜひ本書を読んでみてください。

感想

読み終わった感想を一言で言うと、

犯人がまーーーーったく分からない!

です。

何となく「謎を解く鍵はこれかな?」という感覚すら掴めないまま読み終わってしまいました。

その分、謎を解けたときは爽快でしたよ!

また、本書のクライマックスは終盤、事件の真相へ近づけば近づくほど、3人の容疑は二転三転していく点です。

真相を知れば知るほど、犯人が遠ざかるというカラクリ。

真実が分からず混乱すると同時に、この小説を書いた東野圭吾さんに感心してしまいます。

あとは、個人的に印象に残ったのが、なぜ美和子が性格最悪な穂高を好きになったのかです。

事件の謎とは別に、これだけ色んな人から嫌われる穂高をなぜ?と疑問に思ってましたが、その疑問は小説終盤に明らかになります。

その時、なるほど人間の持つ心の病みってその人の今後の生き方に影響してくるんだなって少しゾッとしました。

人間って深いな~って思いますし、こういった人間の複雑さを書ける東野圭吾さんはすごい作家さんだなって改めて思いました。

そんなところも気にかけながら本作を楽しんでいただければと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

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雪だるま

雪だるまです。海自彼女→海自妻&一児の母。海上自衛隊の彼女の実態、海上自衛隊の妻の実態、育児、私の趣味、について綴っているブログです。私の語りが誰かの役に立てばいいな、という想いで書いております。

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