あなたの人生に大きく開かれた数々のドアがあるように、そしてそれらドアの中からあなたが賢い選択ができるように願っています。もしひとつのドアが知らないうちに閉まっても、どうか忘れないで。まだたくさんのドアがあなたを待っています。
ベルンハルト・M.シュミッド「世界のドア」より引用
さまざまな国のドアを集めた写真集の、あとがきの様なページに書かれていた言葉です。
本書では、さまざまな素材、色、形のドアの写真が沢山載っています。
デザインやイラストに関心がある方には何かのアイディアになるかもしれませんし、何となくペラペラと本を眺めたいという方にもおすすめな写真集かな、と思います。
この一文と出会った時の心情
私がこの文章と出会ったのは、大学4年の11月でした。
卒論と就活をひたすらこなしてた時期でした。
私の時代の就職活動は、大学3年の12月から企業から情報解禁され一斉に就活が始まるスタイルでした。
私は結果が思うように出ず、約1年間就職活動を続けていました。
たぶん、エントリーだけなら100社くらいしたと思います。
浅はかにも、数打ちゃ当たると思ってたからです。
でも、書類審査がと通ったのはそのうちの半分、一次面接をと通ったのはそのまた半分と、ぼろぼろ落ちました。
周りでは友達が順々に就職先を決める中、私は卒論の忙しさと就職先が決まらない焦り、羞恥、絶望を感じてしました。
友達の励ましの言葉でさえも、自分をより哀れにするだけのように思いました。
ともすれば、自分は社会に必要のない人間なのかな、と落ち込みました。
気持ちが病みモードになってたよ・・・
そんな中、何も考えずに頭を空っぽにしたいと思い、大学図書館で写真集でも眺めようと思いました。
何となく本書を手に取り、ペラペラと写真を見ていました。
写真集のあとがきなんて普段は気に留めないのですがその時は、なんか書いてあるな、と目に入りました。
就活で選考からぼろぼろ落ちる私の目に入ったのは、素敵な言葉でした。
あなたの人生に大きく開かれた数々のドアがあるように、そしてそれらドアの中からあなたが賢い選択ができるように願っています。もしひとつのドアが知らないうちに閉まっても、どうか忘れないで。まだたくさんのドアがあなたを待っています。
ベルンハルト・M.シュミッド「世界のドア」より引用
なんだか少し希望が持てました。
捨てる神あれば拾う神あり、という言葉と大方同じ意味ですが、心がほっとするような文章でした。
「まだたくさんのドアがあなたを待っています」という言葉の中に、人生にはたくさんの可能性や選択肢があるんだと薄っすらとですが希望が持てました。
可能性も選択肢もたくさんある
この文章は今でも自分の心の支えになっています。
失敗をしても、この選択で良かったのかと不安になるときも、まだたくさんのドア(これからの可能性)がいくらでもあると思うと前向きになれます。
もし今あなたが受験や就活や恋愛等で、なかなか縁に恵まれない状況にいるのでしたら、ふと想像してみてください。
たくさんのドアがあなたの前に開かれていていることを。
目には見えないだけで、多くの可能性があることを。
そうするとこれからの自分にちょっと期待できませんか?
この時期を読んだあなたが前向きになれるよう応援しています。
ちょっとでも参考になれば幸いに思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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