はじめまして、雪だるまです。
私が10年間書き溜めた「心に残った一文・セリフ」から、皆さんにも知ってほしい「愛を感じる素敵な文章」を3つ厳選しました。
細君の声が聞こえる。優しく、澄んだ、美しい声だ。
夏川草介「神様のカルテ」より
主人公の内科医・栗原が仕事で疲弊したときに、可愛い妻の声をこんな風に表しました。
この一文、すごく素敵じゃないですか?
こんなに短い文章の中に、愛おしいって思いがギュッと凝縮されてますよね?
好きな男性や旦那さんからこんな風に言われたら嬉しいですよね~。
でもそういう男性は現実にはなかなかいないですよね(^-^;
はぁ~素敵。ロマンチック~♡
私はようやく何故彼女が私に対して特別な気持ちを持ってくれているのかが分かった。彼女はたったあれだけの行為で、私の他の欠点全てを見逃してくれたのだ。
東野圭吾「放課後」より
主人公の高校教師・前島が、女子生徒・高原が自分に好意を寄せた理由を知った時の表現。
前島は自分は冴えない人間なのに高原がどうして自分のことを好きなのかわからずにいましたが、その意外な理由から驚きをこんな風に表現しています。
この文章の「たったあれだけの行為で私の他の欠点全てを見逃してくれた」という言い回しに、恋や愛の力を感じませんか?
「恋は盲目」というわけではないですが、人を好きになるのに大層な理由はなく、また愛という感情の前では欠点など些細な事なのだと感じますよね。
まさに愛の力を目の当たりにされた一文です!!!
粋な言い回し~♡
男性視点だとこんな感じなのかな?
「彼氏と来てるの?」と顔を寄せた。
伊坂幸太郎「魔王」より
「ええ」
「ギャンブル好きの男は気をつけたほうがいいよ。わたしの旦那も、それでまいっちゃたんだから。ずっと前に家を出てったきりだけどね。競馬なんて大嫌い」
「なのに、今はここで働いてるんですか?」
「ここにいたら、いつかうちの旦那が現れるかと思ってね」
「何だまだ、旦那さんのこと好きなんじゃないですか」
主人公の弟・潤也と彼女の詩織が競馬に来た時の出来事。
詩織が窓口で馬券を買うシーンで、窓口係のおばさんとこんな話が展開されました。
おばさんのツンデレが可愛い!
文句言いながらも、旦那さんとの再会を待ち望んでるなんて恋する乙女ですよね!
会えるかなんてわからないのに会えるんじゃないかって可能性に期待を込めて、その思いを秘めて、窓口に立ってるんですね。
愛の力が成せる業です。
いくつになっても女は乙女なのね♡
以上、私が勝手に厳選した「愛を感じる素敵な文章」でした。
皆さんに少しでも共感してもらえたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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