はじめまして、雪だるまです。
私が10年間、本を読んで書き溜めた「心に残った一文・セリフ」から皆さんにも知ってほしい「人生の岐路で悩んだときに心強い言葉」を3つ厳選しました。
私自身グッときた言葉なので、皆さんの心にも響くといいな、と思います。
自分が何者かは能力によって決まるのではない。どんな選択をするかだ。
J・K・ローリング「ハリーポッターと秘密の部屋」より
主人公ハリーに向けて言ったダンブルドア校長の言葉です。
ハリーが史上最恐の魔法使いヴォルデモートと共通する部分が多いことから、ハリーは自分もヴォルデモートのような悪い者なのかと不安になります。
その時ダンブルドア校長は、確かにハリーとヴォルデモートの境遇や能力は似ている部分があるとしますが、ヴォルデモートとは決定的に違うところがあると伝えます。
それは、入学式で生徒を4つの寮に振り分ける「組み分け帽子」という儀式でのこと。
帽子はハリーをスリザリン寮に振り分けようとします。
スリザリンはヴォルデモートが過去所属していた寮でした。
ハリーはそれを拒否します。
結果的にハリーはグリフィンドール寮に所属することとなりますが、この意思決定こそヴォルデモートと異なる者と証明するとダンブルドア校長は言います。
ここからは私の話になりますが・・・。
私は就活や仕事で、自分には何ができるのか、自分は何が向いているのか、そして最終的に自分ってなんだ?って思考の悪循環にハマっていました。
今もたまになります。
そんな時、自分がどんな人間かを考えるのではなく、何を選択していくかが大切なんだと、思考の悪循環から引っ張り上げてくれる心強い言葉です。
もっと言うと、何を選択して、その選んだ道をどう進むか、どう行動していくかが自分になるんだ、と思います。
本書にはさりげなく書かれていたけど、悩んでるときに突き刺さるいい言葉だよね。
他者の言葉になど、なんの意味がある。蝉の抜け殻ほどの重さもない。
あさのあつこ「バッテリーⅥ」より
主人公・中学2年原田巧の言葉です。
ずいぶん前に「バッテリーⅥ」を読んだのでこの台詞が発せられた詳細は忘れてしまったのですが、この言葉が衝撃的だったのはよく覚えています。
原田巧は野球少年で、ポジションはピッチャーです。
キャッチャー永倉豪とバッテリーを組みますが、この二人は正反対な考えを持っています。
性格が穏やかな永倉は、野球は仲間とやるもの、チームのために自分が存在すると考えます。
一方、自分のピッチングに自信を持つ原田は、野球は自分が投げる為にやるものと考えています。
原田の方は一見自己中心的な考え方ですが、自分のためだけに野球をするという一貫した強い姿勢・意志は周りを圧倒させます。
そして、自分を強く信じるゆえにこの言葉が出てきます。
他者の言葉になど、なんの意味がある。蝉の抜け殻ほどの重さもない。
あさのあつこ「バッテリーⅥ」より
私は他人にどう見られているかばかりを気にしていたので、この言葉を見たとき衝撃的でした。
言葉の意味もそうですが、作者・あさのあつこさんの表現にも驚きました。
「蝉の抜け殻ほどの重さ」という表現。
小説の中での季節は夏で、田舎の中学校で、中学生離れした原田が中学生らしい言葉を使う・・・作家さんの表現力って本当にすごいですね。
言葉の意味にも、その比喩にもインパクトがあります。
少し話が逸れましたが、他人の言葉に振り回される必要なんてない、と思える言葉でした。
特に人生の岐路に立った時ほど、他人の言葉より自分の気持ちを大事にしなければいけませんよね。自分の人生なんだから。
私自身は年齢を重ねた今だからこそ、他人の言葉より自分の気持ちを大切にできるようになってきたかなと感じています。
他人の言葉を気にしまくっていた当時の自分にとって、衝撃的な言葉だったわ。
人は誰でも自分の可能性を試す権利がある。
朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」より
主人公の梅子に対し、兄・竹夫が言った台詞。
梅子は下村家の末っ子でドジっ子。
優秀な姉と兄を持ち、誇らしい反面劣等感を感じていました。
そんな梅子が一大決心をして医者を目指すことを父に宣言しますが、父からはお前には無理だと一喝されます。
それはもうすごい勢いで大反対されます。
父にそんな風に自分を全否定され、やっぱり自分には無理なのかと劣等感に苛まれる梅子に対し、竹夫はこの台詞とともに梅子の背中を押します。
頑張りたい、挑戦したい、無理かもしれなけど、うまくいかないかもしれないけど、やってみたい!って時にこれ以上ないくらい心強い言葉ですよね。
お前には無理だという否定でもなく、きっとうまくいくよという無責任な肯定でもなく、自分がやりたいと思ったなら挑戦すればいいんだって勇気をもらえます。
お兄ちゃんめっちゃいいこと言うやん。
挑戦していいんだって勇気をもらえるよね。
以上、「人生の岐路で悩んだときに心強い言葉」でした。
この3つの文章は、今でも読み返すと心が熱くなります。勇気が湧いてきます。
人生で悩まない人はいません。
悩んでいる時は、心も弱ってしまうと思います。
そんな時に名文や名言の力を借りて、弱った心に勇気を与えてあげてください。
そして決断してください。
後悔のない人生を歩めるよう、勇気を持って決断できるよう、応援しています。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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